施設全景

遠野郷は、「大地と光と水と緑の大自然に息吹く永遠の理想郷づくり」を共通の基調として、人間性豊かな新しい地域社会の建設に取り組んでいます。

特に近年生活水準の向上に伴い、日常生活に直結したごみの量の増大と質の複雑多様化の傾向が著しくなってきており、これらを衛生的に処理することが、緊急で重要な課題となっています。

こうした社会情勢を受け、平成12年度から2ヶ年事業で建設を進め、一般廃棄物最終処分場が完成しました。

この処分場は、特に周辺の環境保全と公害防止の面に細心の注意を払い、最新の技術と設備を完備した近代的な施設です。

今後は、この施設の管理運営に最善を尽くしますが、施設利用が長期にわたることから、ごみの減量化とリサイクルの推進になお一層のご協力をお願いします。

施設の概要

名称 一般廃棄物最終処分場
所在地 岩手県遠野市宮守町下宮守15地割178-8
事業主体 遠野市清養園クリーンセンター
総事業費 1,111百万円
総面積 44,230平方メートル
埋立面積 7,150平方メートル
埋立容量 37,600立方メートル
遮水方式 二重シート、漏水検知システム
シート面積 7,560平方メートル
埋立物 破砕不燃物、焼却残渣、覆土
処理能力 25立方メートル/日
処理方式 水処理:生物学的脱窒素処理(接触ばっ気方式)+凝集沈殿+砂ろ過+活性炭吸着+消毒
     汚泥処理:重力濃縮・貯留+遠心脱水
着工 平成12年10月
竣工 平成14年 3月
施工監理 日本技術開発株式会社 東北支社
施工 (土木施設・車庫棟) かばら・遠野土建・定信工業特定共同企業体
設計・施工 (浸出水処理施設) ユニチカ株式会社 環境事業本部

主要施設の概要

沈砂ピット

埋立地より浸出した汚水は、有孔管により、沈砂ピットに導入されゴミ・砂などの固形物を沈殿分離し排砂ポンプで埋立地へ返送します。

集水ピット

ゴミ・砂などを分離された汚水は取水ポンプによって、浸出水調整槽へ圧送されます。

浸出水調整槽

集水ピットより圧送されてくる汚水は不定期であり、浸出水調整槽にて水量・水質の均一化をはかります。また、槽内には腐敗防止のため空気撹絆を行います。

pH調整加温槽

生物処理を行うためにpH値を中性に調整します。また、冬期は水温が低いのでヒーターにて加温します。

生物処理設備(第1・2接触ばっ気槽、脱窒槽、再ばっ気槽)

浸出水中の有機物(主にBOD),T-Nを波板状接触材表面に付着増殖した微生物の働きにより、生物的に除去します。 

凝集沈殿設備(混和槽、凝集槽、凝集沈殿槽)

生物処理水中のCOD、SSを酸性凝集処理により凝集沈殿させ、汚泥と上澄水に分離します。

中和槽

上澄水は酸性であるため、苛性ソーダを注入して中性にします。

砂ろ過・活性炭吸着設備

残存するSSをろ過処理により、溶解性CODを活性炭吸着処理により除去します。

消毒・放流設備

処理水中の細菌類、特に大腸菌を塩素滅菌し、衛生的な処理水を放流します。

汚泥処理設備

凝集沈殿槽に沈殿した汚泥を、汚泥濃縮槽で重力濃縮し、汚泥脱水機で遠心脱水して減容化します。

管理室の画像
管理室
活性炭吸着塔の画像
活性炭吸着塔
脱水設備の画像
脱水設備
     
処理室の画像
処理室
埋立地の画像
埋立地
ガス抜き管の画像
ガス抜き管

維持管理情報

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の規定により、維持管理情報を公表しています。

令和6年度最終処分場維持管理記録.pdf [169 KB pdfファイル]

令和5年度最終処分場維持管理記録.pdf [168 KB pdfファイル]

令和4年度最終処分場維持管理記録.pdf [131KB pdfファイル]

令和3年度最終処分場維持管理記録.pdf [135KB pdfファイル]

令和2年度最終処分場維持管理記録.pdf [131KB pdfファイル]

令和元年度最終処分場維持管理記録.pdf [131KB pdfファイル]