遠野市が公共施設に設置した木質バイオマスボイラーから六価クロムが検出されたことの経緯及び対応について
遠野市役所本庁舎、遠野健康福祉の里及びたかむろ水公園に導入した木質バイオマスボイラーの、木質チップの燃焼灰から「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に規定する基準値を超える濃度の六価クロムが検出されました。
市では、納入業者と対策について検討をし、燃焼炉内のステンレス部品が原因と特定されました。
これまで対策として、ステンレス部品をセラミックコーティングし六価クロムの溶出を抑えようとしましたが、短期間でコーティングが剥離し断念、続いて、ステンレスをスチールに材質を変えましたが、六価クロムの濃度は基準値を下回るものの、数か月程度で破損し、改善策となりませんでした。現在は、燃焼時の排ガスを再利用し燃焼炉の温度が高くなりすぎないよう調整し、さらに形状を変更した改良型のステンレス部品を使用して試験を行っています。
基準値を超える焼却灰は、特別産業廃棄物として適切に処理しており、市内の環境には影響を与えておりません。
引続き法令に基づく基準に従い、適切に木質バイオマスボイラーを運用参りますので、市民の皆様にはご安心していただき、ご理解をいただきますようよろしくお願いいたします。
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