イノシシ出没に関する注意喚起について
イノシシ出没情報
イノシシは、市内では令和2年度に初めて捕獲されて以来、目撃情報が増えています。
イノシシは本来、臆病でおとなしい動物と言われています。また、警戒心が強く、ワナでの捕獲が難しい動物でもあります。
しかし、イノシシが興奮していたり、発情期(晩秋~冬)や分娩後で攻撃的になっていたり、至近距離で突然遭遇した場合には注意が必要です。
事故を防ぐために、イノシシと遭遇したら次のことに注意してください。
1 落ち着いてゆっくり行動しましょう
慌てず、騒がず、イノシシを刺激しないよう、ゆっくりその場を離れましょう。急に走り出してイノシシを興奮させるのは大変危険です。イノシシが興奮している場合は、後ろを向くと襲ってくることもあるので、なるべく背中を見せないよう、ゆっくりと後退しましょう。イノシシの威嚇行動として、背中の毛を逆立てる、音を発する(シュー、カッカッカッ、クチャクチャクチャ)場合があります。このような場合は注意する必要があります。
2 攻撃したり、威嚇したりしてはいけません
追いかけたり、石を投げるなどの威嚇はやめましょう。興奮して突進されたり、噛みつかれることがあります。イノシシがケガをしている時や、迷って住宅地などに入り込んだ時は興奮している可能性が高いです。イノシシを見つけたら速やかに安全な場所(ブロック塀の裏や家の中などイノシシから見えないところ)へ避難してください。
3 うり坊(イノシシの子)を見かけても近づいてはいけません
うり坊を見かけても、近くに母・イノシシがいる可能性があります。不用意に近づいたり、追いかけたりしてはいけません。また、絶対に食べ物を与えないでください。人への警戒心を低下させ、人が食べ物をくれると学習させてしまうことにつながります。イノシシは学習能力が高い動物です。餌付けをすることで人間の食べ物の味を覚え、人を恐れずに街中に出てくるようになってしまうことにもなりかねません。さらに、人が危害を加えないと学習すれば、どんどん大胆な行動になり、人を襲って食べ物を奪い取るようになってしまう恐れもあります。
イノシシの農作物被害対策
1 イノシシの侵入を防ぐ
イノシシ被害を防ぐにはとにかく侵入されないことが大事です。田や畑への侵入を防ぐ柵(電気牧柵、ワイヤーメッシュ柵、ネット柵)を活用しましょう。
また、やぶ刈り払いなどの環境整備や、野菜のくず、生ごみなどを放置しないことも大切です。
イノシシが農地に侵入してしまった場合は、周辺の草を刈ったり、獣道に障害物を置いてみたり、環境を変化させてみることも対策のひとつです。
畑の場合、野菜の畝に、ネットを被せるだけでも被害を軽減できた事例があります。
※遠野市の電気牧柵設置に対する補助は下記リンク先よりご覧ください。
2 イノシシが近寄りにくい環境をつくる
田や畑にイノシシがやってくる原因は、農作物だけではありません。知らないうちに、イノシシが好む環境「エサ」「棲み処(すみか)」を与えている場合があります。
イノシシが好む環境を排除し、環境を整備しましょう。
具体例
- 農地の近くに藪など隠れやすい場所があれば刈り払う
- エサとなる野菜クズや残飯などを屋外に放置しない(イノシシは雑食です)
- 栗の木は、収穫しなければ伐採する
- 稲刈り取り後、田を起こす(収穫後、根本から生える「ひこばえ」もエサになります)
3 イノシシを罠で捕獲する
柵で侵入を防ぎ、近寄りにくい環境をつくっても出没する場合は、近くに居座ってしまっている可能性があるため、罠での捕獲が必要です。
※遠野市ニホンジカ捕獲応援隊員になると、狩猟免許を持つ市実施隊と連携し、自分の農地で捕獲活動を展開することができます。
通報・情報提供先
イノシシを目撃したり、農作物被害があった場合は、下記にご連絡ください。
- 遠野市産業部農林課(0198-62-2111)