在宅酸素療法における火気の取扱いについて

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、在宅酸素療法を行う自宅療養者が増加しています。

在宅酸素療法時に使用する酸素濃縮装置、液化酸素及び酸素ボンベ(以下「酸素濃縮装置等」という)が原因と考えられる火災事故が繰り返し発生していることから、これまでも注意喚起が行われてきたところです。

酸素濃縮装置等は正しく使用すれば安全な装置です。しかし、酸素は支燃性(燃焼を助ける性質)の強いガスであり、喫煙などによる不適切な火気の取扱いによって重篤な事故が発生する可能性があります。

在宅酸素療法を行う際は、酸素吸入時の火気の取扱いについて、以下の事項に十分注意してください。

在宅酸素療法を受けている患者やその家族等にご注意いただきたい事項

  1. 高濃度の酸素を吸入中に、たばこ等の火気を近づけるとチューブや衣服等に引火し、重度の火傷や住宅の火災の原因となります。
  2. 酸素濃縮装置等の使用中は、装置の周囲2メートル以内には、火気を置かないで下さい。特に酸素吸入中には、たばこを絶対に吸わないで下さい。
  3. 火気の取扱いに注意し、取扱説明書どおりに正しく使用すれば、酸素が原因でチューブや衣服等が燃えたり、火災になることはありませんので、過度に恐れることなく、医師の指示どおりに酸素を吸入して下さい。

なお、詳細につきましては下記の厚生労働省ホームページをご覧ください。

厚生労働省 在宅酸素療法における火気の取扱いについて